Dress Line "Dress Shirts"

ザ・ドレッシング・ラボのオーダーメニュー「ドレスシャツ」Dress Shirtsをご紹介します。ドレスシャツは本来スーツの中に着る下着です。一番肌に近い部分に来る服ですから、肌触り良く、スーツの動きを妨げず、そして美しく無くてはいけません。

「シャツの着心地を決める要素は生地が7割、仕立てが3割」なんて言われています。これは賛否両論ありそうですが、それだけ生地が大切なのは間違いありません。弊店では基本的にコットン、リネンなど天然素材を100%使用した肌に優しい素材を厳選してご用意しております。また、一部形態安定素材の生地を除いては、襟やカフスなど芯を接着しない事で、生地本来の柔らかさを引き出す仕立てとなっています。その仕立てを活かす為、また不要な縮みを防ぐ為、クリーニングに出される際もノリ無し仕上げを推奨しています。

弊店では5種類のカフス型と9種類の襟型をご用意しております。もちろんご希望に応じて基本デザイン以外のカフス型、襟型をご用意する事も可能です。クラシックで普遍的なデザインのものをご用意しています。もちろん弊店のご提案するスーツやジャケットとの相性は抜群です。

襟とカフスは「外回り」が付いています。外回りとは、例えば襟で見た場合に襟の内側と外側だと円周が異なってくるので、裁断の段階から外側のパーツを長く、内側のパーツを短く裁断して縫製をする事で、首や手首など丸くなっている部分に服の筒をフィットさせる手法です。こうする事で襟やカフスの外側はピンと張り、一方の内側も余る事無くピタッとフィットします。着た時の状態を最優先に考えると、外回りを付けて仕立てるのは必然です。その分、裁断にも縫製にも手間がかかりますし、アイロンをかける際など、平らに置こうとしても丸くなろうとする力が働いて平らになってくれません。ですからアイロンをかける際には、まず片方の端から半分をかけて、続いて余った生地(外回り分の生地)を手で逃がしつつ反対の端から半分かける方法を取ります。こうで無いと、シワが寄ってしまいます。これが「良い仕立てのシャツはアイロンが難しい」と言われる所以です。

背中にも工夫が施されています。シャツには「ヨーク」と言われる肩当てが付いています。こちらは一つのパーツで作られる事が多いですが、弊店のドレスシャツは「スプリットヨーク」と言って、バイアスに裁断した2つのパーツを背中の中心で縫い合わせる作りになっています。当然一枚のパーツで作るのに比べて、生地を余分に使いますし、手間がかかりますが、生地はまっすぐよりもバイアスの方が伸びます。こうする事でヨークの伸縮性が生まれ、肩の動きが柔らかくなります。また、ストライプなど柄物の生地の場合、スプリットヨーク特有の柄の出方が単純に格好良いです。

背中と袖の付け根、カフスの付け根はギャザー仕様を採用しています。ギャザーのゆとりにより動きやすくなるのはもちろんですが、クラシック且つエレガントなディテールだと考えます。

カフスは「カーブカフス」を採用しています。まっすぐでは無く、緩やかな山形をしています。この山のピークが、シャツを着て腕を下ろした際に体の正面に来ます。これによりジャケットの袖口から美しくシャツのカフスが覗きます。また、逆に手の甲に当たる部分は控えてあるので、手首にカフスが干渉せず手首の動きを邪魔しません。見た目と着心地を両立したディテールです。

ドレスシャツの中にアンダーウェアを着られる方も多いと思いますが(特に汗をかく夏場などは致し方無いと思います。)、状況が許せばぜひ素肌に着てシャツの着心地の良さを存分に味わって頂きたいです。生地の良さを邪魔しない様、できるだけ縫い目を少なくしている他、縫い目は巻き伏せ本縫いという、最も縫代の存在を感じにくい縫い方で細く仕上げてあります。襟やヨークの段差なども肌に触れる内側に影響が無い様に工夫して仕立てています。

袖付けとアームホールにもこだわりがあります。袖は一般的なシャツに見られる脇の縫い目から袖まで一気に縫う仕立てでは無く、手間のかかる後付け(オフセットスリーブ)になっていて、それにより動きやすい前振りの袖となっています。

袖付けとアームホールのこだわり

そしてコンパクトなアームホールにする事で同じくアームホールのコンパクトな弊店のジャケットの中に着てももたついてジャケットの動きを妨げる様な事がありません。アームホールのフィットしたシャツは動きやすく、特に腕を上に上げる動作に際しても、袖が引っ掛からないので裾がパンツから出てきにくいと言うポイントがあります。いつも気がつくとシャツの裾が外に出てしまうとお悩みの方は、ぜひアームホールのフィットしたシャツを試して見て下さい。

ザ・ドレッシング・ラボのオーダーシャツは、フィットして見た目が良く、でも驚く程着やすいと大変好評を頂いております。首や手首に優しくフィットする立体的な襟やカフス、どんな動きにも追従するたっぷりゆとりの入った背中や肩、フィットしたアームホールと胸、これらは機能美としてすっきりと体に沿った見た目と、フィットしているのに全く窮屈感や動きにくさといったストレスの無い、快適な着心地を両立しています。ぜひザ・ドレッシング・ラボのドレスシャツを体感下さい。カジュアルな「スポーツシャツ」もご用意がございます。

RYO IKEDA ビスポークシャツ受注会
2024年12月13日(金)〜12月14日(土)
13:00〜19:00(予約制)

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シャツの仕立て職人・池田亮さんに来店いただき、
弊店では初となるビスポークシャツの受注会を開催することとなりました!

受注会について、まずはブログ記事をぜひご覧ください。
RYO IKEDA ビスポークシャツ前編「チョアジャケット」
RYO IKEDA ビスポークシャツ後編「ドレスシャツ」

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