DRAPERS 2024年秋冬の新作生地のご紹介

店主
林 倫広
ドラッパーズ社の2024年秋冬新作生地を一挙にご紹介しております。ぜひご覧くださいませ。

ドラッパーズからは、毎シーズンお楽しみにされている方も多い、シーズン限定のGOLDEN SELECTION(ゴールデン・セレクション)に加えて、新たなバンチブックが4冊届きました。
FEATHERWEIGHT FLANNEL

「フェザーウエイト フランネル」とは、ヘビーなフランネルと対比して、ボクシングのフェザーウエイト級にちなんで付けられた ユニークなネーミング。起毛感がありながら270gと軽快な目付けで、夏以外の3シーズンに渡りフランネルが楽しめるというコンセプトの生地です。





秋冬中心の3シーズン着られるスーツはもちろん、合わせやすい色が揃っていて、単品のパンツを仕立てる際の候補にもなりそうです。「フランネルは着てみたいけれど、本気のフランネルは着られる季節が限定されるから、もう少し気軽に季節感が楽しめる生地はないかな」という方はぜひ。
PANTHEON


続いては「パンテオン」。これまでドラッパーズにありそうでなかった、Super 130'sの原毛を用いたオールシーズン着用可能なスーツ生地のコレクションです。


間違いのない色柄展開。上質感と実用性のバランスがとても取れた、素晴らしいスーツ地です。さらにコストパフォーマンスも良いので、「週一回くらいのペースでオールシーズン着られる、そこそこ光沢もありつつ安心して着られるスーツ」というリクエストには、まずこの生地をおすすめするでしょう。

弊店でも、パンテオンより特にお勧めしたい色柄を数着分仕入れましたので、ご来店の際はぜひ肩に生地をかけてお試しください。
Greenhills

ここからはさらにラグジュアリーな生地をご紹介。まずは名作「グリーンヒルズ」がSuper 160'sからSuper 180'sにアップグレードしてリニューアルしました。

グリーンヒルズとは、ドラッパーズの親会社であるヴィターレ・バルベリス・カノニコ社がオーストラリアに持つ牧場の名前。直営のグリーンヒルズ牧場で大切に育てた羊から取れた極細の原毛を100%用いて織られた、ドラッパーズならではのエクスクルーシブ・ファブリックです。


原毛の素晴らしさに加えて、さすがテーラーの仕立て易さを考えるドラッパーズ、トロトロ過ぎず滑らかな中に適度なハリやコシを感じられる生地です。

昨今人気が再燃しているストライプも素晴らしいですが、せっかくのSuper 180's。原毛の魅力をストレートに味わえる、ヘリンボーンやシャークスキン、無地などがイチオシです。極細番手のラグジュアリーなスーツが着たいけれど、実用性や耐久性に不安をお持ちの方は、ぜひ「グリーンヒルズ」にトライしてみてください。
PURE CASHMERE

カシミアのバンチブックもリニューアル。これまではコート生地だけの展開でしたが、春夏〜秋冬のジャケット生地に、コート生地もライトウエイトとヘビーウエイトの2種類から選べるように。

平織り(250g)

まずは春夏ブレザー用の平織り。一見カシミアに見えないプレーンな質感は、ドラッパーズならではのチャレンジ。でも手触りはシャリっとした中にぬめりが感じられて、やっぱりカシミアです。

カシミアだけどカシミアに見えない、ある意味一番贅沢な生地。控えめな印象で、でも軽くてとにかく柔らかいサマージャケットをお求めの方は、ぜひ。
綾織り(330g)

続いてはツイル織のジャケット地。カシミアのツイルならではの、しなやかさとドレープ感がお楽しみいただける生地。

330gの起毛感のない素材感で、夏以外の3シーズンお召しいただけます。シンプルでどこでも着られて、でも着心地と素材にはこだわりたいという方にうってつけです。
ヘリンボーン(330g)

ツイル織と同じクオリティの、いかにもドラッパーズらしいヘリンボーン。

ヘリンボーンのジャケットは普遍的で、色違いや素材違いで何着でも欲しくなります。
続いてはビーバー。「ビーバー」とは、綾織りの生地を縮絨(生地を洗うなどして水分を与えることで、縮めて目を詰める加工)した上に起毛仕上げをして、生地にボリュームを持たせつつ滑らかな毛並みと光沢を表現する仕上げのこと。ビーバーの毛皮に似ていることから、この名前がついています。ドラッパーズのカシミアビーバーは①360g、②480g、③550gの3バリエーション。
ビーバー(360g)

これぞカシミアビーバーらしい光沢としなやかさ。360gとライトウエイトで、ジャケットにはもちろん、軽く羽織るコートにも。


ビーバー(480g)

アースカラーのバリエーション。ドラッパーズらしい良い色が揃っています。コートはもちろん、コート代わりの暖かいジャケットを仕立てるのもありですね。

ブルーのグラデーション。

ドレッシングラボでは、こちらのアーミーグリーンでニューアイテムのサンプルを作成中です。9月にはお披露目できるかと思いますので、ご期待くださいませ。
ビーバー(550g)

ヘビーウエイトのコート地はキャメル、ブルー、ネイビーの3色。たっぷりのカシミアを用いた、ラグジュアリーオーバーコーティング。とにかくしっかりと暖かいカシミアのコートをお求めの方は、この生地ではないでしょうか。
GOLDEN SELECTION
今シーズン限定のゴールデン・セレクションもご紹介して参ります。これまでにないクオリティの生地が毎シーズン発表されて、ドラッパーズの勢いを感じられます!
ウール・カシミア・シルク(スーツ生地)

見るからにラグジュアリーなスーツ生地が登場。ウールにカシミアとシルクをミックスして、しっとりとした光沢とドレープ感があります。

目移りする、カラーバリエーション。

上質感がありつつ、カジュアルな親しみやすさもある生地なので、ビジネスカジュアル用のセットアップや、パンツ単品にも良さそう。

ウール・シルク・リネン(スーツ生地)

これまでも秋冬のウールシルクリネンのジャケット生地はありましたが、スーツ生地は初ではないでしょうか。リネンをミックスすることでカジュアル感が加わり、柄の展開もスーツ上下はもちろん、ジャケットやパンツを単品で使えるように考えられているのが分かります。

私もこの3色使いのチェックから1着自分用にセレクトしました。ありそうでないスーツに仕上がりそうです。

こちらは単色の織柄。織柄にウールシルクリネンの素材感がマッチして、素晴らしい。
ウール・ポリアミド(ジャケット生地)

もこもことしたテクスチャーがユニークなジャケット生地。くっきりとした発色も魅力的。カジュアルなジャケットはもちろんですが、ショールカラーで華やかなディナージャケット風に仕立てても楽しそうです。

ジャケット生地

ドラッパーズらしいチェックパターンのジャケット生地たち。

今期のキーカラーである、パープルとグリーンの差し色が至るところに。

お目に留まる生地はありましたでしょうか。ぜひ店頭にて、実物を見て触っていただけると幸いです。









