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2020 / 06 / 27  16:30

梅雨特集1「スラックスの折り目対策」

梅雨特集1「スラックスの折り目対策」

雨や湿気が多い時期はスラックスを履くのが
憂鬱という方も多いのでは無いでしょうか。
その原因の一つはスラックスの折り目、
「センタークリース」(クリースライン)が
湿気により消えてしまう事にあると思います。

そもそもセンタークリースとは何でしょう。
creaseクリースとは英語で折り目の事。
特にスラックスの前後中心に入れる
折り目を指す言葉として、
"center crease"センタークリースという
用語が世界共通となっています。
このディテールの起源には諸説ありますが、
19世紀末に英国王室で誕生し
その後定着したと言われています。

そんなセンタークリースはスラックスの
シルエットを支える骨格の役割を果たしていると
私は考えています。


折り目が前身頃と後ろ身頃の中心を通る事で、
それが芯の様な役割を果たしてパンツの筒が
真っ直ぐに落ち、横では無く前後に
ボリュームが出る事で、前から見た時に細く、
横から見た時に立体的に見える様になります。


スラックスの設計上もこのセンタークリース線を
中心線として裁断し仕立てられているので、
何と無く真ん中に見た目のアクセントで
折り目を付けている訳でな無く、仕立ての観点から
見てもとても重要な線なのです。
センタークリースは見た目にも設計上も大事な線なのです。
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視覚的な効果だけではありません。
ビジネスシーンや軍服などの制服の
例を出すまでも無い事ですが、
センタークリースがしっかりと入っている事は、
身嗜みの細部にまで気を配っている事、
常に備えが出来ている事の証となり
清潔感や信頼感に繋がります。

このセンタークリースが消えると
本来の設計で狙ったシルエットが崩れ、
横に広がった様な締まらないシルエットに
なってしまい、筒が真っ直ぐに落ちません。
結果としてだらしない印象になりがちです。

センタークリースはもちろんプレスで復活します。
しかしばっちりプレスをして家を出たのに、
お天気が悪かったり湿気が多かったりで
半日も経たずにセンタークリースが取れてしまった
というご経験をされた方も多いのでは無いでしょうか。

そんなお悩みに応える対策の一つとして
こちらはいかがでしょうか。
「クリースステッチ加工」という手法です。

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センタークリースは通常アイロンを用いた
プレスでのみ折り目を定着させていますが、
その折り目のぎりぎりキワを細かくミシンで
縫ってクリースラインを縫い付ける事で
半永久的に折り目を消えなくする手法です。


職人がぎりぎりの端を狙って細かくミシンで
縫うので、言われてじっくり見ないと
縫われている事は分からない位です。

今回クリースステッチをまとめてご依頼下さった
お客様に特別にお許しを頂いて、
お手持ちのパンツ(ジャージー素材)の
before afterを撮影させて頂きました!

before
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柔らかいジャージー素材という事もあり
センタークリースがぼんやりしています。

after
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折り目がビシッと立体的に入りました! 

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先ほどのパンツの後ろ側

after2
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見違えました。夏場に汗をかいた状態で
座っているとモモの裏側の折り目がすぐに
消えてしまいますが、これでその悩みからも
開放されます。

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もう1本のベージュ。多少ハリのある素材
ですが、すぐ消えてしまいそうな雰囲気の
クリースライン。

after3
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気持ち良く通ったクリースラインに。

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ベージュのパンツの後ろ側

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美しい折り目。これだけしっかり
クリースラインが入っていますと、
多少全体がシワになってもちゃんと
見えるのも嬉しいポイントです。
クリースステッチ、良い事ずくめです。

 

私もクリースステッチを入れてみました!
ラルスミアーニのコットンで仕立てたパンツです。
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タックの上ぎりぎりまでステッチが入っています。

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ダブルでもこんな感じでステッチが入れられます。

履いてみました!
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いつもより太めのシルエットにしたのですが、
クリースラインの効果によりすっきりとした
シルエットに見えます。縦長効果抜群です。
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横から見た時の立体感もばっちりです。
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という訳で大いにお勧めのクリースステッチですが、
一点お伝えしたい点があります。


じっくり見ても分からないくらいの高い精度の
加工ではありますが、やはりステッチを入れる結果
少しスポーティーな雰囲気が増します。
その為ダークスーツなど格式の高い服には
雰囲気的にミスマッチな加工だと思います。
お勧めはコットンパンツ、リネンパンツ、ジャージーパンツ、
単品のウールスラックス等。ショーツや
あえてジーンズに入れるのも良さそうです。

本題に戻しまして、
「じゃあスーツのパンツのセンタークリースが
消えてしまう問題はどうしたら良いの?』
というお声が聞こえてきそうですが、
その対策は次のNewsにご期待下さい。

 クリースステッチ加工
・前後の折り目線にステッチをお入れします。
・納期は約1週間です。
・料金はパンツ1点につき1,500円+taxです。
・弊店でのオーダー品はもちろん、お持ち込みの
 パンツでも喜んで承ります。
※素材や仕様によっては加工が難しい場合がございます。
 

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