バイソンで仕立てたワイルドなプレーントゥ

hayashi
店主
林 倫広

野趣あふれる革で仕立てた、存在感抜群のプレーントゥ。また一つ、傑作のビスポークシューズが完成しました。ぜひご覧ください。

ご注文の経緯

O様は靴がお好きで沢山の靴をお持ちですが、既成靴ゆえ足に合わないところがあり、それを我慢して履かれているとのこと。お手持ちのお洋服のお修理で足をお運びいただく中でYUKI SHIRAHAMA BOTTIERのビスポークシューズに興味をお持ちいただき、ご注文にいたりました。

フォルムはO様のお好みを反映して、丸みを帯びたボリュームのある形に。革は表情のあるものがお好きとのことで、ワイルドな表情がありながら柔らかい、貴重なバイソンをお選びいただきました。

完成

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外径線は丸みを帯びつつ、指に沿うような低重心のフォルム。脇のキレのある立ち上がり。これぞビスポーク。

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ノルベジェーゼ製法。ビスポークではあえて前半分をノルベジェーゼにしたり、内側だけ通常のハンドソーンにしたりといったテクニックもありますが、あえての全周ノルベジェーゼでどっしりとした存在感。しかし縫い糸を革と同色の黒にすることでシックな印象に。

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5アイレットの外羽根。外羽根の形状やバランスは、3回の仮縫いで微調整を重ねたポイント。

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立体的な甲と低く無駄なスペースを無くした指の部分。高さのメリハリがはっきりと分かります。

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白濱氏がとても大切にしている全体のバランス。お一人お一人、左足と右足の特徴を反映して足に合わせつつ、高級既製靴にも負けないような美しいバランスを実現するのは、磨き込まれた美的感覚と、高度な設計技術が求められます。

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全周ノルベジェーセは見た目の安定感が抜群です。タフに履いていただける一足。

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正面から見るとアイレットが、左が高く、右が低く、左右でずれているように見えます。これは、O様の甲の形が仕立てに反映された結果。

実際に履いて紐を絞めた時に、ぴったり左右が合うように仕立てると、このような左右非対称の形になるのです。

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繊細なステッチワーク。

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ブラックバイソン、美しいです。

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既製靴と比べて高めのヒールがビスポークならでは。立ち姿を美しく見せてくれます。ノルベジェーゼが効いています。

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レザーソールには白濱氏お約束の繊細なカービングが施されています。

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ご着用

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白濱氏が最終チェックをしながら、しっかりと紐を締めて履いていただきます。外羽根は内羽根と比べて甲のフィット感の調整が容易ですが、その分しっかりと紐を締めないと甲がゆるくなり、本来の履き心地が発揮されないことがあります。

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「履き始めからしっくりきています。さすが、素晴らしいフィッティングですね!」と嬉しい驚きのO様。

既製靴の場合、履き馴染むまで時間がかかります。もちろんビスポークシューズも革やデザインによって慣らし運転の時間が必要ですが、その時間が既製靴よりもはるかに短いのは間違いありません。

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雰囲気抜群のバイソンに同色のノルベジェーゼがとにかく格好良いです。

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靴単体で見るとボリュームがあるように見えますが、ガッチリされているO様が履かれるととても良い塩梅。この辺りはビスポークならではの匙加減。

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トゥの立ち上がりから低い甲へと繋がるラインが見て分かります。

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「フィットしているけれど、すごい楽です。」とO様。

私も経験しましたが白濱氏の靴は甲でしっかりとホールドされるよう作られているので、安定した履き心地ながら指先には適度なゆとりがあり、見た目はすっきりとしながら驚くほどコンフォータブルな履き心地なのです。

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端正なプレーントゥ。バイソンを使ってこんなに上品になるものなのですね。

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ブラックでとても合わせやすそうな一足。スニーカー代わりにガンガン履けそうです。

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控えめだけれども圧倒的な存在感があり、高級感があるけれども気兼ねなく使える。カジュアル靴の理想の形かも知れません。

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ハンドソーンウェルテッドならではの低重心。

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カジュアルにして、エレガント。

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仕上がりに大満足のO様。次はこれまた特別な革でローファーをお仕立てさせていただくことになりました。この仕上がりも当ブログにてご紹介させていただきます。

外羽根プレートゥというオーソドックスなデザインを、バイソンという特別な革で白濵さんが料理したらこうなるのか、という目から鱗の経験を私も一緒にさせていただいた、O様のビスポークシューズでした。この度も撮影にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。

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RYO IKEDA ビスポークシャツ後編「ドレスシャツ」
Posted by Tomohiro Hayashi
林 倫広

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