オーストリッチにて仕立てた至高のコインローファー

hayashi
店主
林 倫広

シンプルなデザインながら特別なオーラを放つ一足。オーストリッチで仕立てた極上のコインローファーが完成しました!白濵結城さんの技巧にもぜひ注目してご覧くださいませ。

YUKI SHIRAHAMA BOTTIERのビスポークシューズをご愛用のO様に、今回はオーストリッチのコインローファーをご注文いただきました。

オーストリッチとは

オーストリッチとは、世界最大の鳥ダチョウの革の名称です。オーストリッチと言われて皆様が思い浮かべるあの模様を「クイルマーク」と呼びます。羽を抜いた後に残る粒々したクイルマークはダチョウの背中の部分にしか入らないため、1枚のオーストリッチレザー全体の約40%ほどしか使えません。

このクイルマークの魅力に加え、オーストリッチは非常に丈夫で、その強度は牛革の5倍とも言われています。しかもそれだけ丈夫でありながら、しなやかで軽いため、純粋に革のスペックだけ見ても素晴らしい素材であると言えるでしょう。ただし柔らかい分、YUKI SHIRAHAMA BOTTIERのビスポークシューズではライニングの革を厚めにすることで、保形性を高める工夫がされています。

そんなオーストリッチで仕立てたビスポークシューズ、早速仕上がりを見て参りましょう。

完成品

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ガッチリと鍛えられたご体型で、足の幅が広いO様。丸みのあるフォルムにすることで長さを抑えています。

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オーストリッチの柄(クイルマーク)に注目してください。アッパーには柄が均等にはっきりと出ているところを使用。ビスポークだからこその贅沢な革の使い方。クイルマークのリズミカルな並び方が見ていて気持ち良いです。

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一方でストラップの部分にはあえて柄が目立たない部分を使用。アッパーに加えてストラップ部分にまで柄がはっきりと出た部分を使うと、どぎつくなってしまうという白濵さんの配慮ですが、見事にこの引き算がはまってエレガントな印象に仕上がっています。

オーストリッチのシューズは履き込んでいくとクイルマークが目立たなく落ち着いた印象へと経年変化していくそうでう。

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ライニングは無双縫い。縫い目の段差が無いため履いた時に足あたりがとても柔らかく、脱いだ時にも美しい見え方です。

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コインローファーのチャームポイントである甲のベルトに注目してください。この部分の革は薄く漉いてアッパーとの段差を少なくしています。こうすることにより、エレガントな印象に仕上がっています。

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一方でコバはわざと出してカジュアル感を足しています。

ベルトのエレガンスとコバのカジュアル。YUKI SHIRAHAMA BOTTIERのバランス感覚の妙が見て取れるディテール。

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クイルマークだけでなく、ベースの革の細かい表情がなんとも味わい深いオーストリッチ。引き込まれます。

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絶妙なフォルムのoval toe shape(オーバル トゥ シェイプ)。

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モカ縫いは「トライアングルモカ」。緻密なハンドステッチで縫われています。非常に高い技術と時間を要するディテールです。

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いかにも吸い付きそうな、内踏まず。

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美しいヒールカップ。ストレートの縫い割りがクラシックな印象。

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ノーズは長すぎず、かと言って短すぎず。スーツ、ジャケットパンツ、デニムと万能に合わせられます。年を重ねても似合う靴で、コーディネートも年代も問わず、一生付き合えるローファーと言えるでしょう。

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O様のご要望とキャラクター、オーストリッチの特徴を全て計算した上での、緻密なディテールを積み上げて仕立てられたローファー。

私も見れば見るほど素晴らしい仕上がりだとは思いましたが、改めて白濵さんにこのローファーについてのインタビューをした際に、その繊細なディテールへの配慮に圧倒されたのを覚えています。

ご納品

O様に履いていただきました。

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YUKI SHIRAHAMA BOTTIERのローファーは初のO様でしたが、「ピッタリですね。このまま履いていけそうなほど軽くて柔らかい!」とのお言葉。

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触って甲のフィット感を確かめる白濱さん。

紐で締めないローファーは、甲がゆるいと足が前に突っ込んでしまうため、できるだけ甲をフィットさせるように作ります。

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ピッタリとO様の足の甲とアウトラインに沿ったシェイプ。

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ハンドソーンウェルテッドシューズ固有の低重心が、カジュアルな中にも威厳を感じさせます。

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長さのバランスも言うことなし。ドレスでもカジュアルでも万能な比率。

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クローズアップして見るとインパクトの強いオーストリッチですが、白濵さんの上手なクイルマークの配置やベルト部分の工夫もあるのでしょう。引いて見ると、とても上品にまとまっているのが分かります。

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クイルマークにばかり目が行きますが、ベースの革の細かい表情も独特で深みがあります。柔らかいのに強度の高いオーストリッチ。履いて磨いてを繰り返して、さらに風合いを増していくのでしょう。

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クイルマークの控えめな部分を用いて、かつ薄く漉かれたベルトのディテールがよく分かります。

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くるぶしの下に来るトップラインにも注目してください。

ガッチリとした足のO様はフィッティングが合わない靴だと簡単にトップラインが笑ってしまいますが、こちらの靴のトップラインは隙間なく吸い付くようにO様の足に沿っています。

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手縫いの細かさも、トゥとのバランスも完璧なトライアングルモカ。

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素晴らしい仕上がりにO様も白濵さんも私も大満足のご納品となりました。ぜひ長くご愛用くださいませ。また経年変化したこちらの靴をぜひ拝見したいものです。

O様には続いて最高級の素材にてビスポークシューズのオーダーを承りました。こちらの仕上がりも楽しみです。

「UTO POP UP STORE」 カシミヤニットウエア受注会のお知らせ
Posted by Tomohiro Hayashi
林 倫広

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